ビーレアへの偽装攻撃3
エアライツの東門を燃やした後にビーレアに戻って来たジェロ達。
「これだけの火力のある敵に対して、城壁の外に飛び出してくる部隊はいないようですね」
「うーん、これからどうしようか」
「ついでに、ナウエリスの方にも支援に行かれてはいかがですか?」
コンスタンの言葉に皆が合意する。
少し東に向かうと、ナウエリスの街、これもビーレアとは違いインラントのように立派な城壁で囲まれた街が見えてくる。
周りはラーフェン王国の軍が取り囲んでいるのが見える。王都ジークセンを出発するときから分かっていたことだが、ルネリエル王弟の軍勢よりモーネ王女の軍勢の方が大人数である。
「でも、この人数でも苦戦しているんだな」
「まぁジェロ様がいないのですから」
「ワイバーンに乗ったコンスタンもね」
少なくとも今は交戦状態にはなっていないようで、お互いにお見合い状態のようである。
このままナウエリスの城門も焼いてしまえば簡単かと思うが、もし何か交渉中だったらその段取りを壊すことになる。
ただ、このまま降りてモーネ王女の軍勢に様子を聞きに行くと、面倒な貴族達とのやりとりだけでなく、パワハラ上司だった冒険者ギルドのドナシアンと顔を合わせる可能性もある。
「ジェロ様、大丈夫ですよ。私達が一緒に行きますから」
色々を理解しているリスチーヌが声をかけてくれる。
そのリスチーヌの後押しを受けて、ナウエリスを取り囲むラーフェン王国軍の中心と思われる場所の近くに降り立つ。
ワイバーンも引き連れて上空を飛んでいたので少し騒動にはなっているが、彼らには上空待機させることで、ジェロ、リスチーヌ、アルマティ、魔人のネベルソン、サグリバスの5人だけで小さな隙間を狙って降りていく。




