再びエアライツへ2
今回は帝国からの増援部隊も来ないと考えて前回は留守番であった王国魔術師団、そしてジェロ達による治療も終わった王国騎士団を引き連れて、エアライツに向かうルネリエル王弟。
インラントの街を占拠していた帝国軍、そして増援の先発隊であった騎兵隊の一部も戦争奴隷などで味方に取り込んでいるため、前回よりもかなり大規模の軍勢になっている。
「とは言っても、エアライツには、その増援部隊であった1万の軍勢が追加されているならば、敵の方がもっと多いのよね」
「ま、ジェロ様が本気を出せば落ちない街はないでしょう」
「人を化け物みたいに言わないでよ」
「「え?」」
『魔人や悪魔を何人も従えて、まだ一般人のつもりだったの?』
『え?』
『いまさら普通の人生なんて選べないのはわかっているでしょう?かなり特殊な貴族なんだし』
『……』
あまり考えないようにしていたのだが、仲間達からも改めて指摘をされると言葉に詰まるジェロ。
ただ、なんと言われても住民達に被害が出ないようにしたいし、敵とはいえ帝国軍の将兵の命も簡単に奪うようなやり方はやりたくないので、悩んでしまう。
『この国の南部の解放も、さっさと切りをつけて開拓地に帰らないと、あっちが困るんじゃない?住むところや食料とかいっぱいやることあるわよね』
『そうだよね……』
『じゃあ、少しぐらい強引に行った方が良いわよ。その方が住民達のためになるだろうし』
ヴァルに指摘されると、確かに気楽に考えて避難民の受け入れを決めたが、自分の領地は森ばかり。早めに木々を切り開いておかないとあんな大勢の人数が暮らせる場所もない。
ヴァルに言われるように、少し強引にいくことを決意するジェロ。




