ミュンハーフェンからの脱出2
想定していたより多くの住民がミュンハーフェンから脱出していくのを見て、食料に不安が出てくるジェロ。
「騎馬で移動できる者に、ルグミーヌ王国で食料の買い込みをして貰った方が良いですよね」
「とは言っても、ディートマルたち100騎は住民達の護衛に分散して配置予定だし。住民の数が多いからその護衛すら足らない不安もあるよね」
「脱出時に足手まといになる、空を飛べない私が行きます。ただ、追加の人を手当ていただけませんか。このミュンハーフェンで戦争奴隷にした者達のうち騎乗できるものを」
「マドロール、ありがとう、お願いね。でも、彼らはそのままこの街に置いていくつもりだったんだけれど」
「それを希望する者もいると思いますが、一度他国貴族であるジェロ様の奴隷になった者を受け入れて貰えるか不安だから、自分達もこの街を脱出したいと言う者がおります。家族持ちであっても」
「そうか、そうなるのか。わかった。奴隷に対する命令ではなく自由意志で、この街に残るかを選んで貰おうか」
マドロールがいうように、ミュンハーフェンの兵士だった者達でもこの街から脱出を希望する者が多数ということが判明する。
「これは困ったね。この街を帝国兵が取り囲んだら、適当に相手はした後に空を飛んで逃げるつもりだったのに。元々この街の兵士だった者達は降伏させたら酷いこともされないと思っていたのだけど」
「そうですね。おっしゃるように降伏したら、身代金もなく味方が元に戻るのですから、帝国軍も素直に受け入れると思うのですが、特にミュンヒ地方が地元の兵士達は不安なようですね。昔からの知り合いも多くが脱出して他国に行ってしまうこともあって」
「じゃあ、マドロール1人では難しいところを、その何人かで手分けして、色々な街で買い出しをしておいて貰おうか。テルヴァルデまでの道のりは遠いし。馬車の追加購入もして貰っても良いから」
「承知しました」
『ヴァル、リバイモン達にも食べ物になる魔物の肉を調達させておいてくれるかな』
『最近は暇があれば地龍や飛龍を狩りに行っているようだから、その肉を提供させたら良いわね』
『頼むね』




