ミュンハーフェンからの避難民2
ミュンヒから西方へ住民を避難させるにあたり、ルグミーヌ王国に対して受け入れの交渉が必要となる。
元々ミュンヒ地方に向かう際にメンヒルト王女、トリアウエ騎士団長とは認識を合わせていたが、最新の状況を伝えた上で再度了承を貰うことにする。
「やはりコンスタンが向かってくれると助かる。ワイバーンと一緒に向かうのに、≪飛翔≫ができるリスチーヌ、そして≪念話≫のためにネベルソンも行ってくれるかな」
「ジェロ様、同じ魔人でもネベルソンではなくサグリバスになりませんか?」
「何だと、俺の何が不満なんだ!」
「あんたのそういうところよ。相手は王族なのよ。礼儀も知らない者を連れていくこと自体が問題になるのよ」
「ネベルソン、どうだ?ちゃんとできるか?」
「ふん!それならばサグリバスにすれば良かろう!」
「ネベルソン!そういうところよ。ジェロ様になんて失礼な!」「ジェロ様、こいつの根性を直すために連れて行きます。荒療法にするので、怪我をしていても治療しないでやってくださいね」
あまり関わらない方が良い気がするので、首を何度も縦に振って、リスチーヌ達の出発を見送る。
『あの2人、何となくうまく噛み合えば良い感じなのにね』
『お笑いコンビとして?』
ヴァルの呟きが理解できないジェロ。
ジェロがミュンハーフェンにある馬車を買い漁った結果である避難民の馬車群を、上空で追い越して飛んでいくコンスタン達。
「あの辺りが国境みたいね。あ、ルグミーヌ王国軍かしら。固まっているわね」
「そうだね……」
「まだメンヒルト王女が怖いの?」
「いや、大役を任せて貰えたんだから、頑張るよ」




