ミュンヒ城の籠城2
朝になり明るくなったところで、城に来た住民にディートマルが改めて説明をする。
「まず食事を配布するけれど、喧嘩しないように整列して貰うように。そしてここに集まるとき、また以前からでも良いが怪我をした者がいればあちらに申し出るように。もし病気の者がいれば同じように申告すれば良い」
広間の一方で、グンドルフたちが部下と一緒に食事の用意をしている。
そして別の一方では、リスチーヌとアルマティが治療行為を行なっている。もし2人の回復魔法で足らないことがあれば、ジェロが調合した特級ポーションの使用も許可をしている。ここでジェロが治療行為をしている様を見せるのはグンドルフたちに止められたからである。
仕方ないのでジェロはコンスタンと城の周り、穴の開いた城壁に対して土魔法で補強をしてまわる。街から城への道は魔人のネベルソン、サグリバス、そしてワイバーンのルッツに任せている。
「ジェロ様、私がこれだけお役に立てているのが嬉しいです。色々と教えてくださり本当にありがとうございます」
「コンスタンが頑張っているからだよ。これだけボロボロだった城だけど、補修すれば籠城できるぐらいにはなるよね」
「食事は魔法の袋にたくさんあったものを配っているからしばらくは大丈夫ですけれど、いつまでも持ちませんよね?」
「そのうち魔物を狩りに行けば良いかなと。ルグミーヌ王国との国境側にもそれなりにいたんだよね?」
「はい、あまり強い魔物はいなく、狼やせいぜい熊ぐらいでした」
「うーん、じゃあ南方面の方にはオークが居るらしいから、美味しいお肉のためにはそっちに向かおうか」
「はい、ルッツも喜びますね」




