ミュンハーフェンでの拠点2
ジェロたちは引越しの挨拶まわりが終わった後は、街で情報収集を行いながらの買い物に出かける。
「何かめぼしい魔法カードや魔導書がないかなぁ」
「ジェロ様がまだお持ちでないものはもう無いのではないでしょうか」
「そうかもしれないけれど、買う人の少ない店舗だったりしたら逆に珍しいものが眠っているかも……」
結果としては、ポーション調合をするための薬草ぐらいは調達できても、ジェロが欲しいと思える魔法カード、魔導書、魔道具はなかった。
「ジェロ様、そんな気落ちをせずに。ほら、狩りに行くカモフラージュのための馬は買えたのですから」
「そうだね。確かにこの街で戦馬が4頭も入手できたのは助かるね」
「えぇ、インラントへの最寄りの街ではないですが、このミュンハーフェンからも帝国軍の増援部隊は募集されていったようですので」
「まぁ、戦馬を買って戦場に向かえる層はほとんどいない街というのもあるのだろうね」
「この街からどのくらいラーフェン王国へ派遣されたのですか?」
「ん?どうしてそんなことを?」
「いえ、場所によっては冒険者も徴集されるという噂もありましたので」
「あぁ、それは大丈夫だったよ。冒険者を対象には募集していなかったな。日頃から訓練をしている兵士だけだったようだよ」
「でも、それだとこの街の防衛が手薄になるのでは?」
「ん?国境でもない街だからな。確かに魔物の間引きは減るだろうが、それこそ冒険者の兄ちゃんたちが頑張ってくれよ」
「そうですね、わかりました!」
あまり怪しまれないように軽い質問だけを、明らかにわかる冒険者の格好をして酒場で情報収集も行うジェロたち。ネベルソンでは不安だったのと、女性の仲間たちだけで酒場に行かせるのも避けるためジェロも同行しているので、住民の生の声が聞ける。




