ミュンハーフェンへの潜入
「ジェロマン様、あれがミュンハーフェンの街でしょうか」
一方、ミュンヒ地方に潜入しているジェロたち。流石にワイバーンは目立つのでコンスタンには、ルグミーヌ王国との国境沿いを南下するディートマルたちと合流させることにした。
そして戦争奴隷にしたサグリバスも、悪魔アグリモンを通信手段にするためにコンスタンに同行させている。そのため、ミュンハーフェンの近くを飛んでいるのはジェロとアルマティの2人だけである。
「やっと到着だね。とは言っても、飛行して来たから普通よりかなり楽できたと思うけれど」
「そうですね。おそらくコンスタン様たちはまだ国境沿いかと」
「しばらくはリスチーヌたちと4人になるかな。それにしてもミュンハーフェン、すごいね」
規模で言うとガニーどころかモージャンよりも大きな街であり、さらに街の北方にある丘には城が構えられている。元々はミュンヒ王国の王城と王都であったことが20年経った今でも理解することができる。
「はい、街のまわりは広大な農地ですし、栄えていたことがうかがえますね」
「それでもムスターデ帝国に併合されたのだから、やはり帝国軍はあなどれないね……」
『近づいてみると、結構傷んでいるのが分かるわね』
『特にお城は、ね。帝国としてもそこにお金をまわすつもりはないのだろうね。地元が勝手に修復するのも禁止しているだろうし』
ジェロは、江戸時代にお城を勝手に修復すると謀反と疑われてお家取り潰しとなるとかって話もあったかなと思い出す。
「まずは街で拠点探しかな。リスチーヌたちは元気かな」
「はい。あの林あたりでこっそり地上に降りて街に入りますか」




