オークダンジョン2
「昨夜は色々と疲れたな。寝不足で無理をして怪我をするわけには行かない。今日は無理しない程度で、地図作成の範囲を広げることに注力してくれ」
昼に予定した部屋に皆が集合するも、昨日に退治したはずの通路でもまたオークが発生したようであり、戦闘ばかりで進捗はあまり好ましく無かった。それでも多くの班で手分けしただけあり、繋ぎ合わせるとそこそこは判明した範囲が広がっている。
「よし、もう半日頑張って宿に帰って休むことにしよう」
「そうだ、よし頑張ろう!」
昼に約束したように全員いったん宿に帰ることにしたメオンたち。
「このまま疲労を積み重ねながら、このオークダンジョンから溢れてくるオークを少々食い止めるよりも、最深部に進んでダンジョンコアを奪取することに専念した方が良いだろう」
「なるほど、それが良いですね。早速地図をつないで行きましょう」
この一日以上の探索の結果、ある程度は行き止まりになる経路も判明し、最深部を探すために進むべき経路が見えてきた。
「明日は他の経路を無視して、全ての班でこの方向を突き進むことにするぞ」
宿屋の料理人にオーク肉を大量に提供して暖かい美味しい料理を堪能して、宿屋のベッドでしっかり睡眠をとれた冒険者達はすっきりした顔をして翌朝に集まってくる。
「昨日までのおかげで、ある程度の方向がわかった。この地図の通りだ。今日は最深部を目指すぞ」
「よし、一番乗りは俺の班だ!」
「いや、うちが貰うぞ!」
「その意気だが、無理はするなよ!」
昨日に引き続き、モージャンの街のメンバに回収隊をお願いしつつ、しらみ潰しを辞めたことにより、他の経路からのオークが現れる危険を踏まえて戦闘力があるメンバも配置して貰っている。




