帝国の増援部隊2
「もしや、ガニーの英雄とやらか?」
火魔法が飛んできた方向に、とりあえず多くの≪魔力矢≫を打ち込んでみるが、当たった気配はないまま近づいてきた男が発言する。
「人に名前を聞く前に、自分の名前を名乗ったらどうだ?」
なんとか強気発言をするジェロ。
「それもそうだな。我が名はサグリバス。そして我が使役するこれなる悪魔はアグリモン」
その言葉と共に、人間サイズの姿を現した男の悪魔。
『え?意外と素直な』
「自信があるようだな。そう、ガニーの英雄とも呼ばれることもあるジェロマン・テルガニである。こちらは悪魔ヴァル、ハポリエル、リバイモンである」
「何!3体だと。いや、特にその女悪魔。アグリモンに何をした!」
『何かしたのか?』
『しないわよ。力の差に怯えているだけじゃないの?』
「は、格の違いに怯えているだけだろう。互いに名乗ったところだ。では、素直にやられるのだな。行くぞ!」
逃げ腰にもみえたサグリバスであったが≪火槍≫をいくつかジェロに向けて放ってくる。
「弱者をいたぶる趣味は無い」
とリバイモンは早々にサグリバスへの興味を無くし、荷馬車を燃やしてまわる方に向かう。
『仕方ないわね』
とヴァルは残って付き合っているが、面倒そうに≪結界≫を発動しながら、≪氷槍≫≪氷結≫などを発動している。
アルマティがこちらの様子に気づいて近づいて来ようとするが、地上攻撃を継続するように身振りで指示する。
「くそ!どうしてお前みたいなのがこの戦場に来るんだよ」
「泣き言は不要だから、降伏するか、死ぬか判断しろ」
「こんなところで死ぬつもりは無い」
≪氷結≫で拘束したサグリバスはあっさりと降伏を選ぶ。




