インラント防衛2
落とし穴の準備をする班と、砦に行って奴隷処理済みの者を戦馬に二人乗りで連れてくる班に分かれて作業を開始する。
もちろん、街を守る魔術師団のレーハーゲル副団長には連絡をとり砦の人員を借りる旨の了承をえている。
「それともう一つお願いが」
レーハーゲルからの依頼は、守備隊のほとんどである志願兵の士気を維持するため、たまにワイバーンを飛ばして帝国軍にブレス攻撃をして欲しいというものであった。
一般住民であった彼らにすると強兵である帝国軍のさらに騎兵が、3,000もの数で街を取り囲んでいるとどうしても不安になるという。
「もちろん、騎馬で運べる程度の荷物しか持って来られていないのだから、食糧などの不安面など敵の方が厳しい状況であるなどの話はしっかり伝えています。ただ、やはり眼に見える強い戦力が味方であると念押しする方が安心できるのです」
コンスタンにすると、落とし穴作業で得意な土魔法を活用できることも嬉しいのだが、従魔のルッツが頼りにされることも嬉しい。喜んでその作戦に従事している。
「いよいよ落とし穴作戦を実行する!」
色々な準備が完了したところで、もともと騎兵隊長であったヤーコプが意気揚々と出発する。
今までは、街を取り囲む帝国軍に見えないところで作戦行動をしていたが、街に近づいていき帝国軍を挑発する。
「?あいつらはどこから現れた?」
「街からは誰も出ていないはずなので、他の街からの援軍?北のザスニッツでしょうか」
「それにしてもたかが100騎程度。騎兵だけでは城門も攻略できず色々と鬱憤もたまっているところだ。蹴散らして士気を上げて来い」
「「はは!!」」
帝国騎兵たちも、兵糧の不安があるなかにワイバーンからいじめられることで士気が下がっており、格好の標的と思われたようである。




