インラント急襲
寝ていたところを起こされて、王弟達の待つ軍議に呼び出されたジェロ。
「テルガニ伯爵、お疲れのところ申し訳ない」
「は、何ごとでしょうか」
「先ほどインラントの街の方から狼煙が上がっている。あれは帝国軍の襲来かと」
「それは」
「なので、速く移動できるテルガニ主従にまず駆けつけて頂きたい。我らは下手に大軍を率いて移動するとエアライツの占領軍と挟み撃ちにされてしまうので、動きにくいのだ」
「テルガニ家の戦力全てを率いて行って大丈夫でしょうか」
「たかが100人程度が抜けても大丈夫である」
ノイナイアー侯爵は、その100人程度でインラントを救えと言っている矛盾に気づかずに毒を吐いている。
「では、早速」
あまり追加情報もなく余計なことを言われるぐらいならば、とジェロも退室する。仲間たちに準備をさせる間に、ルグミーヌ王国のトリアウエ騎士団長にだけ挨拶をしておく。
「そうですか。どうかお気をつけて。メンヒルト王女殿下には後ほどお伝えしておきます。今お伝えするとコンスタン殿のところに走っていきそうなので」
「ははは。こちらエアライツの方、どうぞよろしくお願いします」
「では、ディートマル。みんなを連れて来てね」
ジェロとアルマティは≪飛翔≫で先に移動する。コンスタンもワイバーンのルッツに乗って移動する。そのためマドロールや、元ミュンヒのメンバが戦馬に乗って後から移動してくることになるので、その指揮をディートマルに頼む。マドロール以外の全員が元々彼の部下だったこともある。
「は、お任せを」
「マドロールもみんなと一緒に移動して来てね」
「はい」




