エアライツ周辺2
エアライツから見えない少し離れた場所で落とし穴の罠を作りに行くジェロたち。
「またしても土属性魔法の活躍タイミングだな」
「コンスタンが喜んでいますよ」
コンスタンは魔法の習得が他の仲間たちほどはできていないが、土魔法だけは相性が良かったのかそれなりに得意にしている。従魔にしたワイバーンのルッツも成長して、コンスタンを乗せて飛べるために今後の活躍も期待できる。
「メンヒルト王女も見に来ようとしていますが、危ないからと断るのが大変なんですよ」
「確かに彼女が穴に落ちて怪我などしたら、すぐに治療しても国際問題だよな」
メンヒルト王女を落とし穴の場所に来させないためでもないが、コンスタンが乗るルッツに城門へブレス攻撃をさせる。もちろんジェロや悪魔たちも火魔法を使用するが、それ以外の戦力もあることを他者に見せるためである。
「コンスタン様、流石です。ワイバーンにまたがる竜騎士ですね」
「メンヒルト王女殿下、あまり前に進まれると危ないですよ」
こちらにブレスを吐けるワイバーンがいることを知った、エアライツを占領する帝国軍は城門の門扉が燃え落ちても攻め出して来ない。逃げ場のない平原でブレス攻撃をされることを避けるためと思われる。
「これは、落とし穴への挑発も難しいですかな」
「いやいや、元ミュンヒ部隊の戦果をアピールする機会ですよ」
ヤーコプは張り切り、城門近くで100騎による挑発行為を行うが、なかなか誘いには乗って来ない。
「ここの将官は慎重なのかもしれないですね」




