インラントの解放後2
「もちろん、コンスタン様のためでしたら如何様にでも」
「王女殿下!」「いえ、ルグミーヌ王国としてはお世話になりましたテルガニ侯爵、そしてラーフェン王国のお役に立てるのでしたら」
インラントの東の街、エアライツの解放について打診をされたルグミーヌ王国の援軍。メンヒルト王女が即答してしまうため、トリアウエ騎士団長が取り繕うとするが自身も少し言い間違えてしまう。
「はは、テルガニ伯爵の主従は流石だな。我々ラーフェンだけでなくルグミーヌでも活躍していたと聞いていたが」
「笑いごとではありませんぞ。王弟殿下」
「ノイナイアー侯爵たちは構えすぎだ。理由が何であっても協力して貰えるならば良いことだ」
「はい。ただ、ルグミーヌ王国の援軍にはその場に居てもらうだけで良いですよね。怪我をされた際の補償や、戦果に対する褒賞を考えると、威圧するための数の協力だけで十分という、インラントの解放のときと同じスタンスで」
「あぁ、ハーニッシュ侯爵のいう方向で良い」
ジェロたちにも何となくは背景を含めて伝わってくるが、苦笑いしかできない。
「メンヒルト王女のお守りにトリアウエ団長は苦労されていますね」
「いや、私も困るのですが」
「コンスタンは、そう言っても女性にあれだけアプローチされたら嬉しいのでは?」
『ジェロも羨ましいぐらいじゃないの?』
『王女という立場にあぁされたら困るんじゃないか』
『部下からのアプローチでも困っているものね、ジェロなんて』
『う……』
『そろそろはっきりしてあげたら良いのに』
『最初から断っているつもりなんだけど……』




