インラントでの第2作戦2
「そうか、兄上に伝わったか。流石は兄上、俺の知らない奴もいるな。逆に俺がわかっていた奴は全部ここに載っている。兄上の希望のように、このリストの下から対処していけば何とかなるだろう」
ザームエルにも確認させた結果をルネリエル王弟たちにも報告した上で、行動に移るジェロたち。
「ジェロ様、またお一人でインラントの街に忍び込もうとしていたでしょう?」
「え、あぁ……見つけたら≪催眠≫で眠らせてこっそり≪飛翔≫で連れ帰るつもりだったから」
「確かに私たちは悪魔魔法の習得ができていないので≪飛翔≫のみですが、上空で何かあったときに援護することはできますから!」
「あぁ、そうだな。リスチーヌ、アルマティ、よろしく頼むね」
「お任せください!」
『こんなつまらない相手、さらうよりも殺した方が楽なのにって、リバイモンも言っているわよ』
『生きていれば使い道はあるだろうから、簡単に殺すなんて考えないで』
東門を焼いた後に騎兵500騎が戻ってきていないことは帝国の将兵が認識しているので、ディートマルたちが何度も挑発しても効果がない。そのように過ごすしかない昼間。
一方、夜になると魔人ネベルソンも連れて、昼間のうちに透明になって張り付かせたハポリエルやリバイモンの見張りに従って、一晩に3人ほどずつ帝国による目付役をさらっていくジェロたち。
その人数規模だと奴隷商人も戦争奴隷にすることを行なっているようで、順次街中の情報が増えていくが、帝国本国側の情報はそれほど知らない下層のものたちばかりであった。




