インラントの街の夜襲2
代官館の上空に来ているジェロたち4人。
「あの中心の大きな建物から少し離れた、あの建物が備蓄庫だな」
「はい、地図ではそうですね」
「じゃあ、やってしまおうか。リスチーヌとネベルソンは上空で待機して周りに警戒してね」
「承知しました」
「わかったよ」
「じゃあ、アルマティも行こうか」
二人とヴァルたちが一緒に急降下しながら備蓄庫に向けて火魔法、≪豪炎・改≫≪火槍・改≫などを乱発していく。
夜間とはいえ流石に代官館は夜警がいるようで、すぐさまに笛が鳴り、矢が飛んでくる。しかし、≪結界≫を使うほどもない本数であり、もともと空を飛ぶ相手に矢は簡単には当たらないので脅威ではない。
「周りの建物にも火魔法を放ちますか?」
「うーん、帝国兵以外の従業員に被害は与えたくないけれど、火事程度で混乱させるのなら良いかな。火力を抑えた魔法でやっていこうか」
適当に火を放つだけでなく、従業員たちがいない馬屋や訓練場などには≪岩槍・改≫を撃ちこむ破壊工作も行ってから、上空に戻るジェロたち。
「ジェロ様、かなり破壊されていましたね。この街を解放した後に使うときに文句を言われませんかね?」
「その時は開拓地テルヴァルデなどでたくさんやった、≪石壁≫応用の整地などを披露すれば良いかなと」
「ジェロ様はそっちの方が楽しそうですね」
「敵も来ないし、こんな上空での待機はつまらん。早く戻ろう」
「ネベルソン、良い加減に言葉遣いを覚えなさいよ!」
「ふん!」
『フラグって?』
『たまには無いこともあって良いんじゃない?』
『呪いとは違うのね』
『呪いか……』




