ルグミーヌ王国と元ミュンヒ王国
ルグミーヌ王国の騎士団長であるトリアウエは、流石に年齢的にもミュンヒ王国がムスターデ帝国に組み込まれたことを認識していた。
また今の立場としては、ミュンヒ王国が間にあってくれたら、帝国の脅威が直接的ではなくなるのでありがたかったのにと思うことも多い。コンヴィル王国がラーフェン王国を間にしていることで帝国に対する緩衝にしている事例を見ているからである。
「そうですか、ディートマル・ミュンヒ殿下は今テルガニ侯爵のもとにいらっしゃるのですね。今後、ミュンヒ王国を再建されるご予定はあるのでしょうか」
「そうできればと思っておりますが」
「はい、もちろんでございます!」
「グンドルフ!失礼だぞ」
「ノール宰相のご家系ですね。グンドルフ殿の忠誠心、うらやましい限りです」
「テルガニ侯爵はこのことについて?」
ルッツから降りてきたコンスタンのところにメンヒルト王女が駆け寄ったのもあり、挨拶をさせるまでの切りはついたのでジェロはそちらに向かっている。
「はい、気持ちはお伝えしております。今は現地の情報収集の許可を頂き調査を派遣するとともに、こちらラーフェン南部の解放参戦にも同行許可をいただいたところです」
「なるほど。ルグミーヌ王国としてのお約束は何もできませんが、皆様のような方々がいらっしゃることはこのルハイーン・トリアウエ、認識しました」
「騎士団長にそのようにおっしゃっていただけるだけで今は十分でございます。誠にありがとうございます」
ディートマル以下5人が頭を下げる。
その後は、メンヒルト王女がコンスタンに強く絡んでくるのをなんとかさばきながらその日は無事に解散となった。
翌朝にはそこから南方のインラントの街の解放に向かう。




