リブルドーでの魔物退治2
「テルガニ侯爵、またしても突然のご支援、驚きましたぞ」
「ドゥケ侯爵、事前連絡をせずに失礼いたしました。城門が破られると帝国兵よりも住民に被害が出ることを心配しまして」
「いやいや、本当に助かりました。あれはBランク魔物の地龍ですよね。あの集団を相手していては、我々の損害も想像がつきません」
「今回のこともラーフェン王家から冒険者への依頼でして。倒した死体等は回収させていただいていますね」
「それはもちろんです」
ドレイクを倒し終わった後に、ようやく街を遠巻きにしていたユニオール皇国軍を中心としたベルカイム王国軍の陣地に降り立つ。前回のこともあり、わざと目立って降り立ったので、皇国からのドゥケ司令官にもすぐに面談することができた。
「ジェロ!また会えて嬉しいよ」
ヒルデリン王子も、魔人クリノームとベルフールを伴って現れ、相変わらずジェロの足元に抱きついてくる。魔人二人は角を隠すような髪飾りをしており、普通の人間女性の付き人に見える。
「はい、ヒルデリン王子。お元気そうで何よりです。モーネ王女のご指示で魔物退治にやって来ました」
「二人とも王子のお付き、お疲れ様。これ、必要なときに着てくれるかな?」
「真っ黒でセンスがないだろう?でも仕方ないから我も着ているのだが」
リスチーヌに叩かれたネベルソンが発言したように、ジェロたち4人はまだ黒ローブを着たままであり、それとお揃いの黒ローブを女魔人二人に渡したのである。
「テルガニ家の一員として行動していることを外に示すときに来てね」
「ジェロ、ヒルも欲しい!お揃いの黒いローブ」
「ヒルデリン王子、それは……サイズが合うのもありませんし」
「嫌だ、じゃあジェロが着ているそれを頂戴!」
「ヒルデリン王子がワガママをおっしゃることは初めて見ましたよ」
ベルフールがこっそり教えてくれる。少しでもヒルデリンの寂しさが紛れるならば、とジェロは自身が来ていた黒ローブを差し出す。
「ジェロ、ありがとう!大事にするね」




