一時帰国2
「と言うことで、みんなの意見を聞きたいんだ。どうかな」
ガニーに帰り、ルージャン付近で魔人を戦争奴隷にしたことなどを共有し、ラーフェン王国南部の解放を手伝うように言われていることも説明する。当然に魔人を戦争奴隷にしたことは驚かれるが、まぁ契約悪魔のときに比べれば、と言われてしまう。
そして、ようやくイドやレナルマンに相談できるようになったので、今後の身の振り方について相談する。
「そうですね、再確認ですが、ジェロ様ご自身はどうされたいですか?二等国民と扱われている人を救いたい、英雄として崇められたい、領地を広げたい、さらには王に成り上がりたい、など」
「領地を欲しいと考えたことはなかったのに、いざ貰ってしまうと開拓は面白いね。魔法で色々とできるし。でもあの森だけでもいっぱいいっぱいでこれ以上とは思わないね。英雄なんて今でも“ガニーの英雄”と言われるだけでしんどいのにもう良いかな。王様なんて大変そうなもの、なりたくないね。貴族だけでも義務がいっぱいと言われて。お金にも困っていないから」
「二等国民の方はどうですか?」
「うーん、今までなら本当の目の前の知り合いぐらいしか助けたいと思えなかったし、その力しかなかったからね。でも、今はその目の前の感覚、範囲が広がっているのかな。ラーフェン王国は知り合いのモーネ王女たちの国だから」
「なるほど。ではベルカイムの国民たちはどうでしょうか?」
「ルージャンではしばらく潜伏していたから気になる人もいるけれど、もうすぐ、もしかしたらすでに解放されているだろうし。他の街についてそこまでは……」
「承知しました。確かに今のジェロ様にはお力がありますので、どのように振る舞われるかを慎重になられるのは良いことだと思います。しかし、今お話しいただきましたように、ご自身の気持ちに正直になれば良いと思いますよ」
「レナルマン、ありがとう」




