ルージャン上空の魔法戦
敵の魔人3人とこちらの3人がそれぞれ分かれて戦闘を開始している。
少し遠目ではあるが、リスチーヌとアルマティにはそれぞれヴァルとリバイモンがついているのもあって劣勢には見えない。
少し安心したジェロは、目の前の魔人ネベルソンに自作の魔法≪豪炎・改≫≪火槍・改≫≪雷撃・改≫を同時多発する。ワイバーンのレイスによる攻撃を回避しながらのネベルソンからも氷魔法などが飛んでくるが、回避以外の守りはハポリエルによる≪結界≫に任せてある。
敵の女悪魔シトリーもレイスの攻撃を回避しながら≪魅了≫≪催眠≫などの魔法を使って来たが、ハポリエルも何とか回避できているようである。
「なかなかやるな。流石はガニーの英雄!」
「お前に褒められても嬉しくない!」
レイスを回避した隙を狙って≪石化≫も織り交ぜて発動させるが回避されてしまう。
「この炎や雷、威力も高いし≪魔法消滅≫が効かない!まさかオリジナルか!」
「だったらどうした!」
「我も奥の手だ」
≪魔力矢≫を巨大にしたような物が数本、同時発動されて飛んでくる。≪結界≫で守られるだけでなく≪飛翔≫で回避はするが、無属性魔法としての高速性は残っているようで、連続で何度も発動されると面倒である。
「くそ!ちょこまかと!」
ネベルソンが当てようと集中してきた頃合いを見て、≪大照明≫を彼の顔の前で発動させる。
「うぉ!目が!」
自身が攻撃するために≪結界≫は解除されていた隙でもあり、≪氷結・改≫が効果を発揮する。すぐさま≪催眠≫の短剣で眠らせたが、悪魔シトリーは消えない。ヴァルたちと同様に、単純な≪召喚≫ではなく依代を用いた発現と思われる。
「このままこいつを殺されたくなければ、大人しくしろ」
短剣をネベルソンの首に押し当てると、シトリーは飛び回ることをやめて姿を消す。




