ルージャン攻め2
帝国側に強力な魔法使いが居るという情報は1人だけのはずだったが、もしかすると都度都度は多地点に分散していただけなのかもしれない。今まで3人もの魔人を相手にしたことがなかったので構えてしまうジェロ。
「魔人が群れるとの認識は無かったな。ようやく弱者であると認識したのかな」
いつものように、ジェロが精一杯の虚勢を張る。
「アラトラスまでがガニーの英雄にやられたと聞いたから、どれほどの男か見に集まっただけだ」
「それはあの逃げた魔人の名前だったか。へモス、アゼルフス、セパル、アズキアス……だんだん魔人の名前を数えるも面倒になって来たが、一応お前たちの名前も聞いておこうか」
「フン!ガニーの英雄を倒したとなれば、我が名も上がるというものよ。我が名はネベルソン!お前を倒す男の名前だ。覚えておけ!」
「いや、お前を倒すのは、このクリノームである!」
「二人とも何を。この私、ベルフールに決まっているでしょう!」
今まで魔人は男しか見たことがなかったが、後ろの二人は女性であったことにも驚く。
「さっきから黙って聞いていれば!ジェロ様が魔人なんかに負けるわけがないじゃない。今までの魔人と同じように返り討ちよ!」
「ほぉ威勢の良い女だな。このクリノーム様がお前から血祭りにあげてやる!」
「口の悪い女ね。いえ、女じゃなかったのかしら」
「なんとでも!」
『ヴァル、お願い』
『仕方ないわね』
3人で一番魔法について出遅れているリスチーヌにはヴァルにフォローに入って貰う。リスチーヌがクリノームを連れて飛んでいった後をヴァルが追いかけている。




