ベルカイムへの山脈越え3
多少の上昇下降はあったものの、引き続き谷間と谷間を継いで東に向かって飛んでいるとひらけた大地が見えてくる。
「やっと山脈を越えましたね!」
「あぁ、お疲れ様」『リバイモン達もありがとう!』
「いよいよベルカイム王国ですね」
「遠くに見えるあの街がリブルドーですかね。以前、この国が戦争になる前に変装したモーネ王女を連れて通りましたが……」
「そうだね。戦争の跡があちこちにあるのが遠目でもわかる……いや、現在も何か!」
光魔法≪望遠≫を用いたジェロが異変に気づく。
「街を囲んでいるのは魔物だ!」
「そんな!とりあえず街に向かいましょう!」
「あれ?どう言うことだ?」
山脈からリブルドーの街に向かうと、以前にガニーの街へ山脈から魔物が溢れて来たのと同様のことが起きているようである。ワイバーンは居なかったが、ドレイク、ハイオーク、オークなどが街に接近している。
そこまでは何となく山脈の西側で発生したことが東側でも発生したのかとも思えるが、リブルドーの街で応戦しているのがムスターデ帝国兵であった。もしかすると魔物に対してユニオール皇国軍と帝国軍が共闘しているのかとも思ったが、皇国軍は全く居ない。
「リブルドーは皇国軍が奪還したと聞いていたのに、もしかすると再度帝国軍が占領しているということか……」
「ジェロ様、どうしましょうか?」
「リブルドーの住民にまで被害が出るならば助けたいけれど、幸いというべきか帝国軍が頑張っているならば、そのままにしておこうか。いつか帝国軍を追い出す時のために消耗して貰っておいた方が良いしね」




