ベルカイムへの山脈越え
隣の神殿のフロラリーや冒険者ギルドのメオンたち身近な人たちにもしばらく留守にする旨を話していく。アナトマには直接会えずテルヴァルデに居た商会職員への伝言になってしまう。
「ジェロ様、本当にバトルホースも連れて行かないのですか?」
「確かにバトルホースは賢くて寝ながらでも移動できるメリットもあるけれど、山越えまでは出来ないし、大きいから現地で目立つ可能性もあるからね」
「イド、ジェロ様のことは私たちに任せて」
「うーん……そうだな、リスチーヌとアルマティ、ジェロ様のこと任せたぞ」
「じゃあ行くね。後をお願いね」
ジェロたち3人は見送りに来ていた仲間達に別れを告げ、≪飛翔≫で東に向かう。
「リスチーヌ、無理しなくて良いからね」
「ありがとうございます!でも大丈夫ですよ」
3人の中では≪飛翔≫の経験が少ないリスチーヌを気遣うが、本人は無理に同行したのに足手まといになりたくないと頑張っている。
ガニーから東は、草原、森、山脈の順番になるが、ここまではリバイモンやルッツのために最近に何度か経験している。しかし、山脈のある程度より上になるとワイバーンすら恐れるドラゴンの棲家になっているようであり、山越えをするには少しでも高さの低い場所を探す必要がある。
『ジェロ、もう少し北側に』
そのため、ヒルデリンのところに駆けつけると決めた時点で、リバイモンに経路を探して貰っていた。
『そう、あの岩場の裏側が谷間のようになっているらしいわよ』
「ジェロ様、流石ですね。これは事前に知らないと見過ごしてしまいそうですね」
「あぁ、リバイモンのおかげだな」
「このまま東に抜けられるのですか?」
「いや、上まで登らないにしても、結構複雑らしい」
今となってはそこまで脅威に思わないワイバーンともときどき戦闘しながら、山脈の中に進んでいく3人。




