魔法カード再挑戦2
『で、魔法カードの制作は上手く行きそうなの?』
『あぁ、ほら、簡単な魔法陣の物はそれっぽくなったと思わない?』
確かに初級魔法程度の簡単な魔法陣はカードのサイズに何とか収まっている感じがする。
魔法発動ではなく魔法カードに魔力を込めるだけで≪灯り≫が発動した気がするが、念のために、魔法を習得していないイドやレナルマンの奥さんに試して貰う。
「ジェロ様、すごいです。うちのは魔法習得していないのですから、これは成功ですよ!」
「スクロールもすごかったですが、さらに小さな魔法陣のカードにまで」
「魔道具も便利ですが、魔法カードも嵩張らないしこれから楽しみです!」
ジェロの魔法カード趣味の意味とは違うことは分かっていても、魔法カードの良さ、しかも自作のカードを褒められるのは嬉しい。
しかし、自身のコレクションのようなカリグラフィーの美しいものと違い、ただ魔法陣を描いただけのカードであり売り物になる感じはしない。
機能面として問題はないのだが、自身も1人のコレクターとして見たときには納得できていない。
『絵描きになりたいわけでも無いのなら、仕方ないのでは?』
『そうなんだけど……』
『ま、しばらくは練習ね。もっと細かく描けるようになって中級以上の魔法にも対応できるようにならないとね』
『そうだな、そっちの方が大事だな』
魔法カードの制作まで目処がつくようになってくると、マドロールが注意喚起をしてくる。
「そろそろ王都に向かわれた方が良いのではないでしょうか」




