ガニー東部でのドラゴン対応3
『ジェロ、トドメを』
ヴァルの合図を受け、最後として≪氷槍・改≫を多発して心臓があると思われる胸部を攻撃する。
仮死状態から復活などということがないように、恐る恐るヴァルの依代である刀で魔石を探って取り出す。流石にSランク魔物の魔石は今までみたどの魔石よりも大きく、紫色も濃いものであった。
「ジェロ様!」
仲間たちが≪飛翔≫もしくは戦馬バトルホースで駆けつけてくれる。
気が抜けたジェロは立ち上がる元気もないが、無事である旨を、腕を振って答える。
ジェロが動きそうにないので、そこを野営場所に定めて、火を起こし食事の用意を始める仲間たち。
ジェロの一番大きい魔法の袋でもドラゴンの死体の収納はギリギリであり、中に入っていた他の魔物の死体を他の袋に移し替えるなども仲間たちがしてくれる。
その夜も、何とか残ったハイオークのレイス3体と≪石人≫ゴーレムを適当なところに放置して眠りについたジェロ。
「ジェロ様、今日はいったんガニーに帰りましょう」
「そうだね。ドレイクが何体か残っているかもしれないけれど、これだけ減らしておけばもう大丈夫かな」
夜のうちに放置したレイスやゴーレムとそれらが倒したと思われる死体の回収を行った後の話である。
「本当は、森の奥の方で落ちていったワイバーンとドラゴンの死体も回収したいけれど……」
「もう袋がいっぱいですし、それにまた次のドラゴンが出て来ても困ります!まずは街に帰りますよ!」
「はい、わかりました」
ドラゴンとの戦闘で接近を許さなかったことを怒っているのか、リスチーヌが怖い。




