ガニー東部でのドラゴン対応2
ドラゴンが自分を取り囲んだ≪氷壁≫の中でも弱そうなところを見つけたのか、前足による攻撃で崩しに来た隙に、今度はジェロが≪氷槍・改≫を多発して鱗の薄そうな腹部と翼を狙う。
またハイオークのレイス全てにも攻撃開始させる。
炎のブレスであることから、氷系統の魔法が弱点と思われつつ、≪雷撃・改≫などの雷系の魔法も織り交ぜて攻撃して多くの傷をつけているのに、効いているのか良く分からないほど動きに違いが見えない。
『大丈夫よ、効果はあるから』
ヴァルに励まされながら、リバイモンたちの≪氷槍≫乱発と並行して攻撃するが、ドラゴンの方も、ブレス、巨大な尻尾による払い、前足の鋭い鉤爪による引っ掻き、そして同じく鋭い牙による噛みつきなど、少しでもジェロたちが近付いた時や周りを囲む≪氷壁≫などに対して容赦無く攻撃してくる。
リスチーヌたちは意図が伝わったのか遠方からこちらを見ているだけで居てくれる。
おかげで遠慮なくあちこちの方向へ逃げることも強力な魔法を放つことも出来ている。
『巨大なトカゲ風情に良いようにやられたりはせぬ!』
とリバイモンが気合いを入れたのか、幾つもの≪氷槍≫を発動しドラゴンの翼を切り裂く。
しかし、その翼がドラゴンの重量を支えていたわけではないのか、急に地上に落下する気配はないが、浮力が落ちた感じがする。ようやく目に見えるダメージを与えられたことに元気を貰ったジェロが引き続き腹部に集中攻撃を行うと、傷が大きくなったところからの出血も多くなり、だんだんとドラゴンの動きが遅くなるのが感じられる。
『いよいよね』
というヴァルの声の後のブレスを回避すると、それが最後の踏ん張りであったのかドラゴンが地上に落ちていく。




