ガニー東部でのドラゴン対応
『ジェロ、あれはドラゴンね』
『確定させてくれなくても良かったんだけど』
ガニーの東、ベルカイム王国との国境の山脈の方から飛んで来るドラゴン。ワイバーンとの戦闘での負傷はなかったのか、ワイバーンよりもかなり速い速度で接近してくる。
ジェロは出来る準備として、残っているハイオークのレイス8体全てを呼び出す。もう日も落ちるところであり、少しでも戦力になればとの思いである。
『大丈夫よ、私たちがついているから1体程度ならば』
ヴァルが安心させようと声をかけてくれるが全く効果がない。
しかし、先ほどまでのワイバーンより1.5倍ほどの大きさのドラゴンが接近してくるので、仲間たちに被害を与えないためにジェロが前に飛び出す。
「みんなは来ないで逃げて。命令だから!」
ワイバーンどころではないブレスの噂も聞いたことがあるし、ヴァルたちの攻撃魔法の余波も心配なため、自己犠牲というわけでも無かったのだが、仲間たちは勘違いする。
「ジェロ様、付いていきます!」
「いや、巻き添えで危ないからダメだって!本当に命令だから!」
≪飛翔≫で飛んでこようとするリスチーヌから逃げるため、まだ未熟な彼女を置いていくように全力で飛んで、ドラゴンの前を通って注意をひき南の方に誘導して方向転換をさせる。
それが機嫌を損ねさせたのか、炎のブレスによる攻撃をしてくるが、頭をあげる予備動作から予測できたため何とか上空の方に逃げている。
『じゃあ反撃しましょうか』
というヴァルの念話の後、ヴァル、ハポリエル、リバイモンの悪魔たちによる≪氷壁≫や≪結界≫がドラゴンの周りを取り囲む。




