ガニー東部でのワイバーン対応3
「何とかやりましたね!」
「あぁ、みんなお疲れ様!」
ワイバーン5体を倒したところで、緊張の糸が切れて座り込む者もいる。
「そういえば、なんで半分しか飛んで来なかったんだ?」
≪飛翔≫しながら≪望遠≫で山脈の方を確認すると、残ったワイバーンが何かと戦っているように見える。よく見ると黒いものが、それよりも大きいものの周りを近付いて離れてとしているようである。
「あっちの数体は何か別のものと戦っているみたい。空を飛ぶワイバーンより大きいものって、やっぱりドラゴンかも」
「え?本当ですか?」
「あ、大きい方に似たのがもう1体やって来た。あ、ワイバーンは蹴散らされて落ちていったけれど、最初の大きい1体も落ちていった」
「どういうことですかね?」
「うーん、よくわからないよね」
ときどき地上の仲間の方を見ながら話しているジェロに対して、ヴァルが注意喚起する。
『ジェロ、気をつけて!来ているわよ!』
頭をあげると、その後から追加された大きな1体がこちらに向かって来ている。
「みんな逃げて!そいつが来る!」
「まさかドラゴン!?ジェロ様も逃げてください!」
ワイバーンよりも早い速度でこちらに飛んで来る物体。近づくにつれて分かってくるが、ワイバーンとは異なる形状である。
ワイバーンの翼は前足の後ろについているような、コウモリのような感じであるが、この物体は翼と前足が完全に分離されており、前足の小さくないティラノサウルスの背中に大きな翼が生えているような感じである。
またワイバーンは黒色であったが、この物体は濃い茶色であった。




