ガニー東部でのワイバーン対応
ワイバーンがこちらに来る前に、という思いからジェロはヴァルやリバイモンたちと全力で地龍ドレイクの殲滅に注力している。魔力回復ポーションも飲み続けているため、お腹が膨れて仕方がないが、この後の安全のためと頑張っている。
少し目処がついて来たところで仲間たちも集まって昼食にしている。ただ、スープを飲むような気持ちの余裕は無いため、焼いた肉をかじる感じである。
「それにしてもAランク魔物の飛龍ワイバーンがそれだけの数というのは。何のきっかけがあったのやら」
「今までの魔物も逃げるように西に進んでいることを踏まえると、ワイバーンも何かに怯えて逃げて来ているのかも」
「ワイバーンを脅かすって、Sランク魔物のドラゴンか?まさかぁ」
「じゃあそのドラゴンは何がきっかけで何をしたんだよ?」
「とても想像できないな。ちょっとしたことでヘソを曲げたのかもしれないし、別に機嫌が悪いわけでも無いけれど、周りが過敏に反応したのかもしれないし」
「それだと、はた迷惑な話だよな」
「ところで、ワイバーンの群れが来たとき、そのルッツはどうする?」
「親子でもないから狙われるかもしれないし、ちょっと遠くに逃しておくよ」
「それが良いだろうな。最近は賢くなって言うことを聞いているみたいだしな」
仲間たちの緊張が解けたのか、安心するジェロ。少数のワイバーンであれば、ユニオール皇国とベルカイム王国の国境の山でも既に対峙経験がある仲間たちである。
いざとなればジェロが悪魔たちと全力で立ち向かえば、彼らを逃すことぐらいはできると覚悟している。




