ガニー東部の魔物退治2
「じゃあ夜になったし、ちょっと行ってくるね」
「ですから、1人では行かせませんよ」
ヴァルたちもいるし、≪飛翔≫で行くならばなおさら不安もほぼないのに、リスチーヌとアルマティが付いてくる。
昼間に作った≪死霊≫の魔石を次々と発動させて、ハイオークのレイスを、西進しているハイオークたちにぶつけていく。敵も夜の休憩をしていたので、ますます被害が大きい。そこへこっそりとヴァルたちと魔法も発動しているのでなおさらである。
「ジェロ様、また何かされていますね。アルマティ、私たちも負けていられないわよ」
彼女たちも対抗心を燃やしているのか、西進していたハイオークもほぼ壊滅状態となり、それより西を進んでいたオークたちにも被害が及んでいる。
夜が明けた後は、オークたちはますます勢いをつけて西に逃げるように進んでいくのが見える。
「あれ、やっちゃったかな。まぁオークまでならば、ガニーの冒険者や領軍で何とかなるよね」
「そうですね。私たちはまたこの死体の回収と、森から溢れてくる次の敵の対処を行いますね」
「うん、お願いね」
まだしばらくは山脈の麓の森から出てくるのはハイオークが続いていたのだが、少し途切れるタイミングがあった。
「あれ?終わったのかな。じゃあ食事休憩にしよう」
魔法の収納から鍋も取り出して、温かいスープも飲んでいたジェロたち。
「あれって!」
「まさか地龍ドレイクか?しかも結構な数がいるぞ!」
ハイオークの大きな体格の立ち姿に比べると、地面を這い歩くドレイクは目立たず、しばらく気づかなかったが、見つけた後はその数に驚く。




