ガニー東部の魔物退治
「ジェロ様、ハイオークの死体の回収、完了しましたよ。こんなにたくさんどうされるのですか?」
「ご指示の通り、五体満足のものと、バラバラのものに分けましたけど。前者は魔石の抜き取りもしていないので良いんですよね?」
「みんな、ありがとうね。ルグミーヌ王国の魔人や吸血鬼を覚えている?」
「捕まっていたアルマティ、後から仲間になったマドロール以外は」
「あの時のレイス、手強かったでしょう?その死霊魔法を使おうかと思ってね」
「え!?」
「そうなるよね。だから今回みたいに誰も見ないところでやろうかと。でも相手も数が多いから有効だと思うし」
「まぁジェロ様ですし、今さら驚かないように、と思っていますが」
「じゃあ夜になるまで作業時間ね。みんなはバラバラだった方から魔石を抜き出して、お肉をニースコンの避難民に配れるようにしてあげてね」
「なるほど。承知しました」
ジェロは五体満足のハイオークの死体を使用して、次々と≪死霊≫を使用してレイスを生み出す。大きな体格のハイオークの身体が幽体となり消えていく様が慣れるまで不思議である。レイスは昼間では極端に弱いことを認識しているため、完成したレイスの核となる魔石を次々と魔法の袋に収納していく。
作業の途中で、≪石人≫で生み出したゴーレムたちがハイオークたちの攻撃で傷んで行くのが見える。そこで、また≪石壁≫の応用で作り出した石人形に、肉に解体する方のハイオーク死体から回収した魔石に魔法陣を刻んだものを使用して追加を送り出していく。
ある程度の死体の回収も終わった仲間たちも、敵を倒しながら追加の死体の回収を進めている。
山脈の麓の森から、今いる平原に次々と魔物が出てくる気配だが、いったんは平原にいるハイオークも森に近いところからは排除できた感じである。
「みんな、いったんお疲れ様。日も暮れるし、休憩にしよう」
少し北側に戻った後、狩ったハイオークの肉を焼いたり、街で買ってきた他の食材も使ったりして久しぶりの野営の食事を楽しむジェロ主従。




