ガニーの東部
「メオンさん、どうしたのですか?」
「もうギルド職員として直接の部下でもなく、それどころか伯爵のジェロに頼むのも筋違いなのはわかっているんだが」
「ですからどうされたのですか?」
メオンがジェロたちの屋敷にやって来た理由は、ガニーの東部で魔物の異常発生が確認されたということらしい。
「ジェロがいた時には、魔物の発見情報などを統計的に確認してくれていたのだが、あれからは帝国軍の侵攻もあり低優先にしてしまっていたんだ。ジェロほど上手く計算してまとめることができる者がいなかったのもある。ただそれは言い訳だが」
「それで、私は統計作業をしたら良いのでしょうか?」
「いや、それもあるが後手だし、今はテルガニ伯爵主従の戦力に期待したい。東の山脈の方向からやってくる魔物の群れを、ガニーの冒険者たち、そして領軍だけでは対処できそうに無いのだ」
「以前、モージャンの魔物あふれに対して近隣の街から冒険者が集まりましたが。あっ」
「そうだ。ニースコンからの難民をニースコンに戻す対応も終わっておらず、それぞれの街の冒険者たちは彼らの食糧確保や移動の護衛業務にかかりっきりなんだ」
「わかりました。ガニーの街を守るためですし、もちろん頑張りますよ」
「王都にも行かなくてすみますしね」
「イド!」
「何の話だ?」
「いえ、それよりもどんな魔物が発生しているのですか?」
「それがな」
どうも手前の方はEランクの角兎ホーンラビットやゴブリン。その奥はDランクのオーク、そのさらに奥にはCランクのハイオークが確認されているとのこと。




