王都への出頭回避案
ジェロたちが、ガニーの街で少し落ち着いた頃。
「ジェロマン様、そろそろ王都に向かわれた方がよろしいかと」
「ありがとう、マドロール。でももう少し後にできないかな。魔法カードももうちょっとで作れそうで……」
「ジェロ様、流石にそれは言い訳にはできないかと。それに王都に行けば追加の報奨を頂けるのですよ」
「さらに陞爵というと侯爵?もしくはどこかの領主?金銭だとしてもかなりな額が期待されますよ」
「いや、もうこれ以上の陞爵もお金も……それに領主になんて、そんな仕事をすることはできないよ」
「その場合は、もともとそこで働いていた人を継続雇用するなり、仕官希望の人たちを雇うなり、やり方は色々とありますよ。テルガニ家の繁栄のために初代のジェロマン様が頑張られると子孫の皆様が喜ばれるかと」
「子孫って、それより先に結婚できないと……」
「あ、その気になられました?では側室にでも」
「リスチーヌ、その話はおいておいて。で、そろそろ王都に行かれないのですか?」
「やっぱり、そろそろ行かないとまずいかな。フェリック王太子もニースコンから王都に帰られているよね。何か、行かなくてもよくなる言い訳が無いかな」
「そんなに王都が怖いのですか?」
「いや、また面倒を押し付けられそうで」
「ラーフェン王国のモーネ王女から呼び出されたら、王都より優先できそうですが、そちらだとまた帝国との戦争関係になりそうですしね」
「前回ガニーを出たときと同じヒルデリン王子からの依頼では?今は皇都ナンテールのままでしょうか」
「そっちでも婚約者のアンネ王女からみで、ベルカイム王国から帝国を追い出す話になりそうですね」
「結局は戦争からみか……」
そこへ、冒険者ギルドマスターになっているメオンがやってくる。
「ジェロ、助けて欲しい」




