魔道具製作2
生活に便利そうな魔道具をたくさん製作した後は、仲間達の戦闘のための物を考える。
「ねぇ、戦闘の時にどんなものがあったら助かる?」
「魔剣はたくさん買って貰っていますし、ポーションも頂いています。スクロールも。かなり優遇されており、一般の従士に比べて安全になっていると思いますよ」
「うーん、それでも何かない?」
「そうですね、万が一、我々の手に負えないような強敵に遭遇した時、もしくはそのような数の敵と戦うことになった時に、スクロールを開いたりポーションの瓶を飲んだりする余裕すら無いかもしれません」
『使い捨ての魔法を指輪に込めるのは良くある手段よ』
『なるほど!』
「指輪や腕輪で、少し魔力を込めるトリガーだけで魔法を発動できると助かる?」
「そうですね、そのようなときに1発だけでも回復手段や攻撃手段があると大助かりかと」
「今なら中級魔法までだから、≪回復≫や≪火炎≫?」
「それはありがたいですね」
小さくても中級魔法分の魔力が込められる魔石と、加工用の指輪や腕輪、そして魔銀の調達を、ヤンクイユ商会で行う。
「早速ありがとうございます。もしかして。いえ、なんでもありません」
ブリジョゼが何かに気づいたようであるが、黙っていてくれる。
生活用魔道具で慣れたジェロは、≪回復≫≪火炎≫≪結界≫の指輪を苦労なく作り、自分だけでなく家臣達にも配る。合わせて≪筋力向上≫の腕輪を作り、こちらは魔石も簡易に交換できるものとして配る。近接武器を主とするイド達には特に喜ばれる。
≪刻石≫にも慣れたところで、再び魔法カードの製作にも応用できないかと試してみたのであるが、素材や工法が違うからか思ったようには上手く行かなかった。




