ガニー帰還のコンパ
「じゃあ行くぞ!」
ガニー男爵の屋敷の後は、新居での必要物品を買ったりするためにも仲間達と分かれて行動した後、夕方になり再度冒険者ギルドに訪れた。
昨日の約束通り、ヴィクシム達と飲むためである。もちろん昼間もこの夜もジェロ1人にしないために誰かは一緒について来ている。夜は、前回と同様にリスチーヌ、アルマティ、マドロールの3人である。
店に到着するまでの間でもからかって来るヴィクシム達。
「お三方とも独身ですよね?我々なんてどうです?」
「そうだ、こんな美人3人、ジェロには勿体無い!」
「そんなことありません!ジェロ様は素敵な方ですよ」
「くそぉ、ジェロめ!」
リスチーヌの発言に、バスチャンがジェロと組んでいる肩へ力を入れてくる。
「痛い!痛いですよ!」
「ほら、いらっしゃったわ」
お店で待っていたのは、ヤンクイユ商会の女性職員、ブリジョゼ、ジェリーヌ、そしてエマニックである。
リスチーヌたち3人は挨拶した後は隣のテーブルに着席するので、テーブルだけであれば、以前からの6人の合同コンパのメンバと変わらない。
「ジェロマンさん、陞爵されて伯爵様なんですよね?」
「まぁそうなりましたが、この場では昔のジェロのままでお願いしますね」
「街の北に大きな屋敷を構えられたんですよね?エマニックが既に住み始めたとか」
「はい、育った孤児院の隣ですし」
「なんだと!ジェロ、いつの間に!許さん!」
「痛いですって!」
昔に戻ったようなコンパであったが、当時に比べてジェロがたくさん話せるようになっていることには誰も指摘をせずに、楽しい時間が過ぎていく。
「では、ジェロマンさん、また商会にも買い物に来てくださいね」
「はい、ありがとうございます。また近いうちに」
皆の気遣いに感謝しながら解散して仲間達と屋敷に戻るジェロ。




