ガニーの屋敷3
戦馬たちを馬屋に移動させた後、屋敷のそれぞれをフロラリーとついて来た子供達が案内してくれる。
「ほら、広いだろう?あそこの畑は俺たちも時々手伝っているんだよ」
「何言っているんだよ、この屋敷や畑は元々ジェロ兄のものなんだよ」
「え?ずっといなかったじゃんか」
勝手気ままな子供達であるが、元気に育っていることが良くわかる。孤児院の隣に屋敷を構えられたことを良かったとあらためて思うジェロ。
「孤児院北側の畑、その東側が従業員棟、その南の大きな庭の東にある大きな建物がジェロの本邸。その南の馬屋の向こう、東側に並んでいるのが、家族のいらっしゃる家臣の皆さんのお家」
「すごいね。図面で見ていた通りの配置だけど、実際に建物ができると」
コンスタンが連れているワイバーンの子供ルッツにも子供達は興味津々なのと、ルッツ自身も遊びたい盛りだからか、家臣の家の北側の大きな空き地に子供達と向かって行ってしまう。
そこへ騒ぎに気づいたイドの奥さんが本邸から出てくる。
「テルガニ伯爵!掃除をして気づいておらずすみませんでした」
「いえいえ、急に帰って来たのでびっくりされたでしょう。事前にご連絡でもしていれば良かったのですが」
「いえ、そのようなことはイドが気づかないといけないことなので」
「え?あ、俺か。まぁ良いじゃないか」
「イド!そんなことで伯爵家の従士長なんて」
イドが帰宅早々奥さんに叱られるのも見たくないので話に割り込んで、敷地の見学を続けさせて貰う。
「このようにイドと私の家も作っていただきましたし、その東側にもいくつも家が出来上がっています。あちらの従業員棟にも単身なら何人も入れますし」
だいたいの見学が終わった後は、フロラリーにもお礼を言って別れ、本邸の大きな食堂に集まる。




