ガニーの屋敷
「ようやく帰って来られたな」
「戦争にも参加したし、皆んな無事で本当に良かった」
ガニーの街の全体が見えてくると、ジェロ達はようやく戦争から帰って来たのだとあらためて実感する。
「じゃあ、まずはどちらに?」
『教会の彼女に?』
「本職のギルド職員として、まずは冒険者ギルドのメオンさんのところへ」
『あら、そうなの?』
『そうだよ』
「テルガニ伯爵!ご無事なお戻りを」
「メオンさん、またそんな対応を。前にもお願いしたように今まで通りでお願いしますよ」
応接室に通されたところへ現れたメオン。
「また陞爵したのに、それで良いのか?イドやレナルマンたちも無事で良かった。ただ、ジェロがこの調子だし、お前達がしっかり支えてやれよ。貴族の世界なんて隙を見せたらまずいんじゃないのか?」
「メオンさん、そうなんですけれどね。まぁ、このマドロールが最低限は教えてくれるから」
ガニーの街を出た後の諸々はある程度はメオンも認識していたようである。ギルドマスターであったドナシアンが戻らないことを決めた通知が来て、想像通りメオンがガニーのギルドマスターになっていたようである。
いつの間にか来ていた先輩職員ヴィクシムとバスチャンも参加しての会話になっていた。
「ジェロ、まずギルドに来てくれてありがとう。ただ、そろそろ自分の屋敷に行ってみろ。驚くぞ」
「え?」
「まぁ実際に見てみたら良いさ」
「ジェロ、また飲みに行くぞ!今日とは言わないから、明日の晩は空けておけよ」
ヴィクシムたちからの扱いが変わっていないことの方がありがたい。




