ラーフェン王国からの報奨2
「歴代と言ってもまだ3代ですが、王家は剣士の家系であり魔導書の蔵書に自信はありません」
と言い訳のような言葉をルネリエルが言いながら禁書庫の鍵を開けてくれる。
小部屋ではあったが、陳列されているのは3冊の本だけであった。
「これは!?帝国が持っていったのでしょうか」
「いえ、多分元々この程度でしょう」
手にしてみると上級風魔法≪雷撃≫、上級回復魔法≪上回復≫、そして≪簡易契約≫であった。
『あら、これよ。爵位を授けられるときに勝手にかかっていた契約魔法。所詮は初級だけれど』
「こちらは?」
とジェロが≪簡易契約≫の魔導書をルネリエルに見せるが、
「あぁ、兄はそれを面倒だと言って使わなかったですね。本人が魔法使いでないのと、それを使う魔術師団員をそばに置くと自分が不安になると言っていましたね」
「こちらを?」
「おや、興味ありますか?魔術師団員が言うには、たいした効力も無いそうですよ。流石に差し上げることはできませんが、ご覧頂いたりメモを取られたりするだけでしたら大丈夫ですよ」
厚さもないので、簡単に閲覧してメモをとり返却をする。
「テルガニ子爵への御礼としてこれだけでは釣り合いませんよね。モーネを貰ってもらえませんか?」
フェリック王太子やモーネ王女本人も居ないタイミングでのルネリエルからの爆弾発言であるが、冗談と捉えたジェロは
「いえいえ、モーネ様にはどこかに相応しい方がいらっしゃいますよね、きっと」
と、ギャストル王子のことを思い出しながら軽く返す。
「そうか脈は無いか……」
「え?」
「いえ、なんでもありませんよ」




