ラーフェン王国からの報奨
「うゎ、流石は一国の!」
「いや、帝国も良くこれだけ残していったというべきか。二等国民と言われる者をたくさん派兵していて、味方ですら信用できず手をつけないよう保管だけさせていたのだろうか」
ジェロは官僚に王城の宝物庫へ案内されることになったが、一人ではダメとついてくることになったリスチーヌとレナルマン。
ジェロにすると、前世記憶の博物館や美術館の展示のような場所をイメージしていたのだが、宝飾店のように棚にいっぱいの陳列がされているところであった。
ジェロが使える≪簡易鑑定≫では低級・中級・高級などのそれぞれ下位・中位・上位かと、魔法付与など特殊効果の有無がわかる程度である。金銭的価値もわからない。
「なんか金ピカのものばかりですね」
「これって、死亡した国王の趣味らしいぞ。建国王、その次の国王は倹約家で国民のためという行動だったから、宝物庫なんてほぼ空だったらしい」
レナルマンが聞いてきた情報の通りなのか、ジェロがいくつかを≪簡易鑑定≫で確認しても、特殊効果がありそうなものは無く本当に宝飾品としての価値優先なのであろう。
「逆にこれらは復興に使って貰ったら良いんじゃない?」
女性としてリスチーヌはこれら宝飾品に興味が無いわけではないが、派手派手しい物ばかりであり趣味ではない。金銭的価値は高そうだと思われるのでそういう提案をしてくる。
それらの旨をモーネ王女に報告した後、本命と思う魔術師団の書庫にも案内して貰う。しかし新興国であり、コンヴィル王国の魔術師団のところで見たほどにはそろっていない。
「全て習得済みの魔導書ばかりです……」
「これ以上となりますと、禁書庫になります」
案内してくれた魔術師団員の言葉だった。
そして、その禁書庫にはルネリエル王弟が案内してくれることになった。




