王都ジークセンへの帰還
ラーフェン王国でも北東部を解放した連合軍。そのうち皇国軍だけは別れたが残りは王都ジークセンへ帰還し、凱旋パレードにて国民の意識を高揚させてある。
「では、コンヴィル王国軍もこのまま帰国しニースコンの解放に向かうとします」
フェリック王太子が宣言する。
今回の解放への軍勢以外にも、モーネ王女とヒルデリン王子の保護、各国との外交交渉などコンヴィル王国へもラーフェン王国としては大きな借りができているので、その清算については別途となった。
しかし、このタイミングで整理する必要がある1つがレジスタンス達である。
「ドナシアン殿、このままコンヴィル王国に戻られますか?ラーフェン王国では叙爵してお迎えする用意がありますが」
「うーん、どうするかな。貴族なんて柄ではないし、ギルドマスターも事務仕事が多くて性に合わないことはガニーで分かったしなぁ」
「では、冒険者ギルドの王都ジークセン本部の幹部として引き続き西部や南部の解放にご協力頂くということでは?」
「あぁ、それだったら良いな。家族がコンヴィル王国にいるわけでもないし、命を共にしたレジスタンスのほとんどはこのラーフェン王国の奴らだからな」
フェリック王太子も添え書きをした手紙をコンヴィル王国の王都ミューコン本部、そしてガニーの街それぞれの冒険者ギルドに届けられることになる。きっと冒険者ギルド本部でもその旨を受領するだろうし、ガニーの街のギルドマスターは代行をきちんとこなしているメオンがなるのだとジェロは想像して聞いていた。
レジスタンスのリーダーであったドナシアンの今後の処遇が決まったが、まだ未解放の西部や南部にもレジスタンスが潜入している街や村はある。またコンヴィル王国などからの冒険者も多い。彼らへの報奨の話も未解決である。
ラーフェン王国全土が解放されるまではレジスタンス組織の解散はできそうにない。




