王都解放後3
ラーフェン王国の北東部の解放がなされた後、ユニオール皇国軍とはそこで解散となる。
皇都ナンテールからはラーフェン解放軍として一緒に来ていたモーネ王女とその使用人扱いのユゲット達、そしてその護衛としてのジェロ主従は皇国に戻る必要がないのでここで別れることになる。もちろん皇国軍として参加していた冒険者達とも別れる。
「ドゥケ司令官、アルノワ副官、デュクロ副官、誠にありがとうございました。おかげでここまでラーフェンを解放することができました」
ルネリエルとモーネがお礼を言う。
「皇国としての今回の支援に対する要求はまた別途交渉させて頂きますが、まずはここまでの成功、おめでとうございます。我々は一旦ここまでになりますが、引き続きの成功をお祈りしています」
少なくとも形上だけは問題なく別れるところで、魔術師団の伯爵でもあるデュクロがジェロに話しかける。
「テルガニ子爵、皇国、それも我ら魔術師団への移籍をぜひご検討くださいね。子爵の立場などで冷遇するつもりはありませんので」
「え、いや、そんな」
不意をつかれたジェロはまともに対応できないが
「ははは。この場でなくてもご検討をお願いしますね」
とデュクロはうまく引き下がる。
皇都に残してきたコンヴィル王国の外交官ムラン伯爵とカルカイム子爵は、ラーフェン王国経由でコンヴィル王国に帰国する旨をフェリック王太子からの手紙で指示される。
同じく皇都に残しているラーフェン王国のヒルデリン王子については、引き続きベルカイム王国のアンネ王女とお預かりするという皇国の言い分に従うしかないとモーネ達も判断する。




