王都解放後
ラーフェン王国の王都ジークセンが解放された後、しばらくは怪我人の治療や住民への慰撫などに励んだ解放軍。
捕虜にした帝国軍からの情報収集なども行った結果も合わせて軍議に臨む。
ラーフェン王国からはルネリエル王弟、モーネ王女。ユニオール皇国からは司令官のドゥケ侯爵、副官のアルノワ伯爵、デュクロ伯爵。コンヴィル王国からはフェリック王太子。そしてレジスタンスのリーダーであったドナシアン。彼らが今後について話し合う。
「まずは王都ジークセンを含めた帝国からの解放へ厚く御礼を申し上げます。しかし、まだラーフェン王国の全土を帝国から奪還できたわけではありません。大きく残るのは3地域。北東部のベルカイム王国手前、西部のルグミーヌ王国との間、南部のムスターデ帝国との間になります」
「我々ユニオール皇国としては、この王都などで分断でき弱まった帝国軍を叩くためにも、北東を優先すべきであると考えます」
「コンヴィル王国としては、帝国に占領されたままのニースコンの街の解放を優先したい」
「いや、それは時間の問題であること、この連合軍で向かうべきことではないことから、ラーフェン王国内の帝国軍を優先すべきではないかと」
「分断効果を高めるためにも、王都がいつまでも帝国の脅威を受けないためにも南部の解放を優先する選択肢はいかがでしょうか」
色々な意見が出たが、一番戦力がある皇国軍の希望が、理屈もそれなりに通ることもあり、結果としては北東のベルカイム王国の手前の地域の解放を次の目標地にすることになった。
ベルカイム王国の王都ルージャンに帝国軍が張り付いて時間も経っているので、皇国軍は焦っているのもある。
出発までには、騎士団長であったルネリエルを元に、ラーフェン王国の国軍の再編も進める。野に下っていた者たちもルネリエルがトップであるならば、と元の役職などに復帰することを認めるなど、主にはレジスタンスに居たラーフェン国の者たちを中心にした再編である。
解放にあたって貢献した者たちへの報奨、協力した国家へのお礼については先送りになっている。




