冒険者達との交流2
「ではここで昼食休憩とする」
前方の騎士団の方から休憩の合図がまわって来る。
『いよいよか……』
『普通の食事と思えば。って無理そうね』
ジェロにとってはあいにくの良く晴れた日である。広い平原にテーブルと椅子が用意され、そこがジェロの座る席であり、それ以外はテーブルのみの立食形式である。
護衛対象のモーネ王女は、ユゲット達だけでなく皇国からのメンバがジェロ達と少しだけ離れたところで馬車を中心に昼食を取ることになっているので、心配はない。
貴族の体面として皆の食事はテルガニ子爵が用意するとのことで、交流会が決まった後に立ち寄った街で大量に食材を購入して来ていた。日頃の昼食は単なる干し肉程度の者も多いことを知っているので、あまり気張った物ではなく、300人の冒険者にきちんと行き渡る物として、固くないパン、ハムのような柔らかい肉を配る程度ではある。
それらの食材も、会場の端の方に調理用の火をいくつも用意して好みの温かさに炙ることができるようにしている。
飲み物は、水魔法で生成した物をいくつもの樽に入れて並べてある。
「流石はテルガニ子爵、この人数にこれだけの物をご用意頂きまして感謝いたします。こちらからお願いした対話会でしたのに」
「いえいえアイメリック様、大したお構いもできず申し訳ないです」
引率のギルド職員のアイメリックが最初に挨拶に来た後には、冒険者達が長い列で並んでいる。イド達がすぐ側に居てくれて交通整理はしてくれるのだが、厳つい格好の冒険者も当然に多いのも含めて腰が引けるジェロ。




