リブルドーの街2
大国同士の直接対決になっているリブルドーの街。
ユニオール皇国軍5,000人を率いて守勢として街に入ったサンディ・アデール将軍が軍議を開いている。
「代官殿、結局のところ、この街では持ち堪えられないということか?」
「は、はい。ここは戦火に見舞われた記憶のない街。国内の南北への主街道と東の皇国との街道の交差点で、交易の街であり……」
「そういうところほど重要な防衛拠点になるのではないのか?」
「は、皇国の皆様のおかげで平和を享受できておりましたので……」
確かにこの街の城壁は薄く、上に弓兵を配置できるのも城門の上だけで、壁の上は歩けるようにはなっていない。これで10,000人と思われる帝国軍を相手にするのである。街の防衛力も衛兵や民兵等を集めて1,000人というところであり、置かれている状況は厳しい。
「王都ルージャンからの援軍はどのくらいがいつ到着予定なのだ?」
「は、ザカリー王太子が率いて来られる準備中ということで」
「そんなことより先に少しでも将兵を、と伝えろ!」
「は!」
「皇都からの第2陣の状況は?」
「まだ見通しが立たずと。この第1陣も元々はラーフェン王国との国境への増兵でしたし」
「せめて、強力な魔法使いを数人派遣して貰うように要請しておけ」
「は!」
『なぜこんな貧乏くじをこの俺が……。いや、これを凌いで出世に繋げてやる。家柄やコネだけで出世していくあいつらを見返してやるんだ!』
「将軍!、大変です!」
「どうした」
「は、元騎士団の連中の仕業と思われる付け火が発生しております!」
「代官に言って、市中見回りを強化させろ!」
『くそ!絶対に成り上がってやる!』




