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転生プログラマーは結婚したい  作者: かず@神戸トア
目立たないギルド裏方

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応援駆け付け

「そういえば、たくさんの素材納入も無くなったな」

とヴィクシムに声をかけられる。

「そうですね」

「まぁ、俺はあんな量の鑑定が続くと倒れてしまうから助かるのだけど」

『モージャンの街も落ち着いたのかな』

とジェロは思っていたところ、噂をすれば影、なのか冒険者ギルドに飛び込んで来た者が居る気配がする。どうも早々にギルドマスターの部屋に案内されて行ったようである。

嫌な予感がしていると、ギルドマスターの部屋に、メオン、バスチャンと共に呼ばれる。


「急にすまない。モージャンの街で魔物が溢れて対処ができなくなっているらしい。急ぎこのガニーの街の冒険者たちを連れて応援に駆け付けて欲しい」

「わかりました。冒険者へ緊急依頼をかけます。明朝出発で良いでしょうか」

「あぁ、そこまで切迫では無いらしいから、中途半端な応援で逆に迷惑をかけられない」

「戦闘系としてバスチャン、事務系としてジェロマン、私が取りまとめで良いのでしょうか」

「そのつもりだ。ただジェロ、ときには回復魔法も頼むな」

「かしこまりました……」

「大丈夫だ、戦闘は他にたくさんの冒険者が居るし、バスチャンも居るから心配するな。口の悪い奴らが戦闘でさらに気が立っていても、回復役に絡むバカも居ないだろうし、バスチャンの横にいれば舐められることもない」

「おぅ、任せておけ」

「はい……」

上司メオンがマスターと話を整理しながら、ジェロのことも気遣ってくれる。


「さぁ、緊急依頼の準備だ。冒険者ランクごとの報酬の設定をするぞ。それに移動に馬車で2日と言っても、あちらの食料事情は分からない。余裕を持って食材も持参するからそれらの調達も必要だ。武具のメンテナンス用品、ポーションなどの消耗品も忘れるな」


日頃から商会と対応している者以外の裏方も駆り出されて、あちこちに仕入れに向かう。もちろんジェロも鑑定魔法を使用できるので、調達部隊に回される。

いくつかまわる商会の一つにはヤンクイユ商会もあり、エムたちに無事を祈られる。


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