不思議な案内人
ワイバーンのことも終わり、案内人が待っているはずの場所に戻ってみるが誰も居ない。
「夜になったので、また明日と思って帰ったのかもしれないですね」
「確かに、ワイバーン数体を一気に倒すと思っていなかったのかも」
「仕方ない、街に向かおうか」
そのままランソンヌの街に戻るため間道を進み、横が谷になっている場所を通ったとき、大きな落石がいくつも迫ってくる。
「危ない!」
Cランク魔物のバトルホースの動き、そしてヴァルやジェロの≪結界≫≪粉砕≫魔法などにより大事には至らずに済んだ。
「こんな急な落石、自然のものとは思えないよな」
「あの案内人が怪しいわよね。こんな時間にここを通るであろうことを知る奴なんて他にいないでしょう?宰相の罠?」
「いや、皆のいた中で話したことを罠にするほど宰相が愚かとは思えないよな」
ジェロが≪飛翔≫で上の方を見に行っても、既に逃げた後なのか上手く隠れたのか見つけることはできない。ヴァルも察知できないというので諦める。
「夜中に進んでも危ないから、どこかで野営にしよう」
少し広めの場所で野営道具を出し、昼間は適当であった食事のことも考えて、ワイバーンの肉も焼き、魔法の袋にしまっている他の食材や調味料などで少し豪勢な食事にして、互いの疲れを労う。
「ワイバーンの肉って、かなり上等な鶏肉みたいだな」
「その卵も焼いたら美味いのかな?」
「ふざけるな!」
「コンスタン、そんな怒るなよ。もちろん冗談だって。すまなかった」
「エヴラウル、その冗談は笑えないわよ」
エヴラウルがジョジョゼに叱られているのをみるが、この2人の仲が進んでいるのかはジェロにはわからない。




