ワイバーン討伐
案内人と別れたのが山の中腹ほどの間道、そして今は山頂から4分の1ほどの高さになるのであろうか。バトルホースと別れてからもそれなりに登って来た感じがする。
見えている風景は、自分たちがやってきたランソンヌの街の方ではなくユニオール皇国の方であり遠目に村なども見えるが、その名前は知らない。
もうすぐ日が暮れる時間帯であり、山脈の東側であるこの場所は暗くなるのが早いと思われる。
「今は2体だけのようですね」
「後の2体はどこに行ったのか。帰ってくる前にやっつけてしまおう」
空を旋回するように飛んでいるのが1体、地面にうずくまるようになっているのが1体であった。
≪飛翔≫もできる金級冒険者のジェロが上空の1体を受け持つから残りを仲間たちで、というジェロに対して、≪飛翔≫ができるアルマティだけでなくリスチーヌまでジェロの側に来るという。
『ヴァル、リバイモン、ハポリエル、仲間達には攻撃魔法が当たらないように気をつけてね』
『我がそのような失敗をするわけがないことを見ているのだな』
『そうね、リバイモンが味方になった最初の仕事だから頑張って貰いましょうか』
ヴァルの言葉に従い、リバイモンの動きを見守ることにする。ジェロはまず仲間達に≪結界≫をかけて行き、防御を確実にしておく。死にさえしなければ、≪王回復≫魔法や特級のポーションがあるため、皆には無理をしないように念押しをする。
一方、イドやレナルマンの方では、エヴラウルが矢を放ったり、レナルマンが≪氷刃≫を当てたりするが、何故かそのワイバーンは飛び立たず、地面にとどまっている。
「怪我でもしているのか。罠かチャンスか分からないが、このまま最後まで攻撃を続けるぞ」




