悪魔召喚
宿屋で1人になったところで、考えていたことをヴァルに相談する。
『ヴァル、戦力の強化が必要だと思うんだ』
『どうしたの、急に』
『この前、魔人アタトラスにやられてから考えていたんだ。あの時はモーネ王女を抱っこしていたという不利はあったが、次に襲われても勝てるかどころか逃げ切られるか不安で』
『なるほどね、確かに今までの魔人で一番強そうだったわね。それで?』
『死霊魔法でレイスやヴァンパイアを産み出して使役するのも一つだが、他人の前だと使用がバレるから後が面倒かなと。皆の魔法上達も引き続きをしても、自分が1人の時に狙われると同じだよね。戦力になりそうな犯罪奴隷を増やしても同じだし、逃亡中の今には良く知らない人数増加は悪手だよね』
『どうしたの?周りくどいわね』
『うん、ごめんね。あの魔人アズキアスから入手した悪魔召喚を行なって、ヴァルやハポリエルみたいに他人に見つからないで手数を増やすことができないかなと思って』
『そういうことね、理解したわ。私が前に眷属を簡単に増やしたくないと言ったから気にしていたのね。必要になれば、と言ったんだけどね』
『そうだっけ?』
『で、適当な悪魔を召喚するの?即戦力になるのを呼べるか分からないわよ。何度も試してみる?』
『それなんだけど、リバイモンはどうかな?アレなら実力もありそうだったから』
『そういうことね。分かったわよ』
『ありがとう!早速呼んでみるね』
『我を召還せし者、名前を告げよ。って、お前達か……』
『どうやらアズキアスが死んだのは分かっているようだな』
『……今日の用事は何だ?契約したいのか?』
『話が早くて良いわね。どう?これからもこの次元で力を発揮する機会が欲しくない?』
『ちゃんと使って貰えるのであれば良かろう』
『一番はヴァルのままだが、ハポリエルのように自由に狩りに行ってくれて良いよ』
色々と相談の結果、ヴァルの眷属にした上で、アズキアスの魔法発動体であった指輪を依代にすることになった。
『ではジェロマン様、よろしくな』
『こちらこそ』




