ルスハンでのモーネ奪還作戦
夜になり、ヴァルの案内でモーネ王女の居場所を確認して≪集音≫等による会話を行う。
「使節団員のムラン伯爵達は救出済みです」
「本当に良かったです。ありがとうございます」
「次はモーネ王女殿下、これから騒ぎを起こして救出させて貰います」
「お世話して下さっている方達、悪い方ではないので殺したりしないで貰えますか?」
「分かりました……」
ジェロは道の角に居るレナルマンとマドロールに合図をして、先に自身の周りに≪夜霧≫を発動しておく。
「火事だ!あっちもだ!」
「レジスタンスの襲撃かもしれない、気をつけろ」
≪夜霧≫を経路になるところへ発動して≪夜目≫を使いつつ≪飛翔≫でモーネの居る場所の屋根にまで移動する。
「何かあったのかしら」
「モーネ王女殿下!危のうございます、部屋内にお戻りください!」
ベランダに一緒に出てきた使用人の腕に≪催眠≫の短剣で斬りつけて眠らせた後、モーネの批判が怖いので≪治療≫で回復させておく。そのままモーネ王女をお姫様抱っこしながら≪飛翔≫で屋根上に戻る。
「テルガニ子爵、大丈夫ですか?」
「はい、お任せください」
両手が塞がっていて魔法発動がやりにくいので、そのままヴァルに≪夜霧≫をあちこちに発生させて貰いながら街の上空を飛んで城壁を越えようとする。
『ジェロ、危ない』
『え!?』
複数方向から飛んで来た≪火槍≫に対してヴァルの≪結界≫は一部しか弾くことが出来なかった。モーネ王女は無事だが、ジェロの背中に直撃している。
「く!イド達のところに何とか……」
「テルガニ子爵!私を降ろしてください!」
「いいえ、このまま……」




