使節団員救出作戦3
「テルガニ子爵、あなたでしたか。お助け頂きありがとうございます!」
「お礼は良いです。それよりも使節団員で生き残りの確認と、その方々はモーネ王女以外全員ここに居るか教えてください」
わかったのは、ここに居るのが全員であるとのこと。そしてその生き残りは、外交官のムラン伯爵、カルカイム子爵、外交官僚が3人、モーネ王女付きであった使用人が4人、ギャストル王子付きであった使用人が3人、王国騎士団員が従士を合わせて5人であった。ジェロはモージャンで別れるまでもっとたくさんいたことを知っているだけに驚く。
「ジュリユー準男爵、生きてらっしゃったんですね。ギャストル王子は?」
「いえ、途中で別れましたのでわかりません」
「そうか……」
「ところで帝国兵が少なかったようですが、なぜかご存知ですか?」
「理由はわからないのですが、最近、急にたくさんの将兵がどこかに移動した気配がありました。だからこの移送隊も少なかったのかと」
簡単な情報共有をしている中で、特に王国騎士団員に帝国兵から奪った武具を配り、その他の人たちも護身用程度の武器が欲しい人には配っておく。また、捕虜になった際には死なない程度にしか治されていなかった者たちには完全回復するまで治療もしておく。
「では、ニースコン方面に移動しましょうか。元々帝国兵を殲滅できないと思っていたので逃亡戦も覚悟だったのですが、少し余裕が持てますね」
4台の馬車には、ムラン伯爵、カルカイム子爵、外交官僚で3台、御者以外の使用人達で1台、騎士団員達は帝国兵から奪った馬に騎乗、ジェロ達は自分達の馬に騎乗して、コンヴィル王国への国境に向かう。




