悪魔リバイモン
『我を召還せし者、名前を告げよ。って、待て!どういうことだ!』
『ジェロ、その刀を首に当てておいて。で、リバイモンと呼ばれていたかしら?』
『お前たちは!』
『いくら分体といえども何度も死んで魔界に戻って力を減らすのは嫌でしょう?』
『分かった。何をしたい?ただし契約はせぬぞ。アズキアスも生きているのに』
『私のことを知ってそうだったわよね?』
『あぁ、フェニルスという悪魔の名前に心当たりがあるだろう?』
『懐かしい名前ね。大昔に、ね』
『そうだ、その大昔に転生者という変わった人間と契約、魔族まで産んでいた奴だ。その人間が魔法カードの開発をする中で、力ある悪魔の分体を製作中のカードに封じてしまったと聞いたことがあって。お前がその間抜けな、って口が滑った。その被害を受けた悪魔かと思ってな』
『(魔族?まぁ、それより)なぁ、そのフェニルスって奴に聞けば、当時の魔法カードの製法もわかるのか?』
『知っているかもしれないが、ながく会っていないからどこで何をしているのか』
『役に立たないわね』
『これでもアズキアスと一緒に力をつけたつもりだったのに。お前たちが異常なんだよ。アズキアスはどうしたんだ?装備がここにあるようだが』
『さぁな。ここの領主に引き渡した。他国に攻め入った責任者が捕縛されたらそんなモンだろう?』
『まぁそうなんだろうな。俺に命令して、助けさせてはくれないよな』
『当たり前だろう』
『もう用は済んだかな?召喚を解除してくれ。契約相手の無事を魔界で祈っておくよ』
ヴァルが召喚を解除して黙っているので、ジェロもその大昔のことに興味はあるが触れずにいる。話題を変えるためでもあるが、興味が抑えられずに冊子の方のことを質問する。
『なぁこっちの冊子は悪魔の召喚だったが、もう一冊の方の魔法を教えてくれよ』
『はぁ。そうね、見てわかるようにどれも古代魔術ね。で、初級の≪毒≫、中級の≪呪詛≫≪解呪≫≪病≫≪催眠≫、上級の≪魅了≫ね。で、さっきの≪召喚≫も初級ね。普通は相手を決められずに≪召喚≫してその場で≪契約≫して、必要な時ごとに≪召喚≫するものよ。その魔法陣には召喚相手も書かれていたから試してみたの』
『なるほど。これらは練習する場所やタイミングが難しいな』




